「ひがしむらやま未来新聞」制作完了時の記念写真(東村山市提供)

 市制施行60周年を2024年に迎えた東村山市が、さらに40年後の市政100周年を想定した「ひがしむらやま未来新聞」をこのほど発行した。記念事業の一つとして2024年度に入庁した市役所職員らが研修の一環で制作した。

 「2064年4月1日付」4ページの紙面に、夢や希望あふれる約20本の記事が掲載されている。各種市民参加事業などを通じて寄せられた意見を基に、どのようなまちを目指し、40年後にはどうなるかを想像を駆使しながらまとめ上げた。

 1面トップの見出しは「『住みたいまちランキング』日本一に」。2024年に行われたイベントで子どもたちが自由に描いた未来の東村山市の姿をイラストに利用した。さらに、2064年9月に3回目の「東京オリンピック」が開催され、その開会式会場に東村山市の国立ハンセン病療養所「多磨全生園」の跡地にできたことになっている「人権の森公園」が選ばれたという“ニュース”が載っている。環境保護に配慮して開会式は無観客で実施され完全VR中継という。

 その他、「循環型農業シティ東村山 世界から熱視線」「全国初の快挙 交通事故発生件数5年連続0件に」などと夢を大きく膨らませる記事のほか、「久米川町に新たな産院、市内5施設目」では、現在産院がない東村山市の課題や少子化の克服に期待を込めた。全体に写真、イラスト、CGなどが楽しく配置されている。

 東村山市のホームページで新聞データを公開しているほか、タブロイド判の紙面をプリントして2,600部を市内の公共施設や小中学校などに置いた。同市の担当者は「紙面を目にした人からは『面白い』と好評をいただいているが、もっと読者を広げて一緒に東村山の未来を考えるきっかけにしたい」と話している。

関連情報:
ひがしむらやま未来新聞(東村山市)

Loading

By 飯岡志郎

1951年、東京生まれ。西東京市育ちで現在は東村山市在住。通信社勤務40年で、記者としては社会部ひとすじ。リタイア後は歩き旅や図書館通いで金のかからぬ時間つぶしが趣味。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です