小平市立東部公園プール(同市小平市花小金井6丁目)が8月31日、施設の老朽化などを理由に屋外プール40年の歴史に幕を閉じた。最終日は多くの家族連れで終日にぎわいを見せた。将来、屋内プールに生まれ変わる予定だが、利用者からは「このプールにはいろいろな思い出がある。なくなるのは寂しい」と惜しむ声が聞かれた。

 東部公園プールは市営屋外プールとして1985年に開設。「流れるプール」「25メートルプール」「幼児用プール」があり、利用料は2時間で大人350円、中学生以下100円。西武新宿線の車内から「流れるプール」が見えることもあり、市外から電車で訪れる利用者もあった。

 小平市によると、2018年度の1日当たりの平均利用客数は979人。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で2020〜21年度はプール開放を中止し、24年度の利用客数は769人だった。今年は7月18日から利用を開始していた。

 小平市は屋内温水プールとして公民連携方式での再整備を計画し、小学校の水泳授業にも活用する。一方、施設老朽化のため2020年度から開放を中止している市営屋外プールの萩山公園プール(小平市小川東町4丁目)は、跡地を屋外スポーツ施設として活用する計画を進めている。両施設とも2029年度の供用開始を目指している。

流れるプール1(小平市ホームページより)
流れるプール2(小平市ホームページより)

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By 渡辺正大

ジャーナリスト。共同通信社記者、出版社で編集者などを経験。早稲田大学大学院政治学研究科ジャーナリズムコース修士課程修了。修士論文「調査報道における取材手法の考察」。調査報道、事件、地方自治、ローカルニュース、いじめなど幅広いテーマをフィールドに取材を続けている。

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