マスコットキャラクター「ワセダベア」(右)とタッチする来場者(早稲田大学提供)

 早稲田大学の運動部と地域がさまざまなスポーツ体験教室などを通じて交流する「2025早稲田スポーツフェスタin東伏見」が9月15日、早稲田大学東伏見キャンパス(西東京市東伏見)で開催された。多くの親子連れや小学生らが、各種体育施設やグラウンドで各部の趣向を凝らしたイベントを楽しんだ。

 スポーツを通じた地域貢献を目的として早稲田大学競技スポーツセンターと早稲田大学体育各部実行委員会が主催。11回目となる今年は、西東京市の公立小学校へのチラシ配布や沿線を走る西武鉄道などでポスター掲示をするなどの事前告知を展開。前年に比べて約200人多い約4700人が参加した。

 当日は早稲田大学の体育部44部のうち37部が参加。ラグビー体験(ラグビー蹴球部)、スピードガンコンテスト(野球部)、射撃体験(射撃部)などに加えて、ちゃんこフェス(相撲部)、チアリーダーズ体験(応援部)など、年齢を問わず楽しめるイベントに子どもだけでなく大人も夢中になる場面も。各部は5月ごろから準備を進めてきたという。

 石森裕早稲田大学競技スポーツセンター事務長は「今回、会場で実施した参加者アンケートには98%が『大変満足あるいは満足』と回答してくれた。体調不良者が出ることなく無事に開催できた」とした上で「さまざまな世代、ハンディキャップも関係なくスポーツを楽しめるイベントを今後検討していきたい」と話す。

 早稲田大学は、西東京市が開催する野球教室(野球部と準硬式野球部)への協力、東伏見駅周辺の地域清掃をするなど地域との結びつきにも力を入れている。石森事務長は「地域とのつながり、相互協力は大学にとって必要不可欠だ。スポーツは年齢や性別などに関係なくつながることのできる重要な要素。今後もスポーツをキーワードに地域貢献の一端を担えれば」と語った。

ホッケー部企画・ホッケー体験(早稲田大学提供)
航空部企画・グライダー体験搭乗(早稲田大学提供)

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By 渡辺正大

ジャーナリスト。共同通信社記者、出版社で編集者などを経験。早稲田大学大学院政治学研究科ジャーナリズムコース修士課程修了。修士論文「調査報道における取材手法の考察」。調査報道、事件、地方自治、ローカルニュース、いじめなど幅広いテーマをフィールドに取材を続けている。

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