3600羽鶴の「ひがっしー」

 私立明法中(東村山市富士見町)の1年生39人が力を合わせて折った3600羽の鶴による東村山市のマスコットキャラクター「ひがっしー」のアート作品が市役所いきいきプラザ1階に2026年1月末までの予定で展示されている。

 2025年9月27、28日に行われた同校の「明法祭」に展示するため、2学期の開始直後から約1カ月をかけ、先生の指導を受けながら制作。縦横約180センチのボード上に15センチ四方の折り紙で折った鶴を根気よく並べてひがっしーを完成させた。「純正」に近づけるため、ぴったりの色の折り紙を探すのに苦心したという。

 明法中によると、もともと鶴が折れる生徒は数人しかおらず、ほとんどは初体験。最初は面倒がる生徒もいたが、次第に全体像が浮かび上がると皆熱心に取り組んだ。明法中は2025年度から男女共学になり、1年生に10人の女子生徒が誕生した。29人の男子生徒と共に学年の絆を強める共同作業になった。

 文化祭の会場を訪れた渡部尚・東村山市長に生徒から「市民の皆さんに見てほしい」と要望が出され、市長が快諾して市役所での展示が実現した。作品を見て「かわいい」と声を上げる市民も。市役所内での撮影は制限されているが、この作品の前ではOKで、同市は「新たなフォトスポットとして心に残る1枚を残してほしい」としている。

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By 飯岡志郎

1951年、東京生まれ。西東京市育ちで現在は東村山市在住。通信社勤務40年で、記者としては社会部ひとすじ。リタイア後は歩き旅や図書館通いで金のかからぬ時間つぶしが趣味。

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