清瀬市長選挙 公開討論会(清瀬青年会議所 YouTubeより)

 任期満了に伴う清瀬市長選(3月22日告示、29日投開票)に立候補を予定している共産党所属の市議原田ひろみ氏(50)と現市長の渋谷桂司氏(52)が3月14日、清瀬青年会議所主催のユーチューブでの討論会に臨み、市政についての考えなどについて約1時間にわたって意見を戦わせた。

 原田氏は熊本県出身で日本福祉大卒。病院勤務を経て2003年4に初当選後6期23年間にわたり清瀬市議を務めて現在副議長。渋谷氏は清瀬市出身、山梨学院大卒で同大学大学院社会科学研究科修了。清瀬市議を3期11年務め、前市長の死去に伴う2022年4月3日の清瀬市長選で初当選した。2人とも無所属での立候補を予定している。

 立候補を決意した思いについて、原田氏は「市民の声がきちんと届き、それが反映されるまちづくりをしたい。清瀬にはまちづくり基本条例があるが、残念ながらこれにのっとった市政運営が行われていない面がたくさんある。市民の声がないがしろにされず、隠し事がない透明な市政をつくりたい」と話し、渋谷氏は「市長としての4年間で市民の声をしっかりと反映してさまざまなサービスの改善をしてきた。課題は山積しており、持続可能な清瀬のまちづくりをしていかなければならない。次の世代、その次の世代が清瀬に住みたいと思うための努力をこれからも続けたい」と述べた。

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 その後の討論では市立図書館の削減問題や厳しい財政状態への対処などのテーマで討論が繰り広げられた。原田氏は「子どもも大人も学び合う拠点である図書館が6館から4館に減らされた。歩いて行ける図書館がちゃんと各地域にあるという環境が大事だ。なぜ廃止したのか。市民からも疑問と残念の声が上がっている。多くの市民の居場所として、まちのリビングルームとしての図書館の再整備が必要だ。図書館は本を借りるだけの施設ではない。本を借りる人が13%でも利用する人は40%だ」と主張。

 図書館問題について渋谷氏は「多くの市民に本を読んでいただく機会をという考えで新たな図書館の体制を整え、子ども図書館も増やした。一方、図書館の機能は居場所づくりとは切り離して考えなければならない。エチュードという自習室を各地域センターに配置し始め、これまで地域図書館があった場所には市民サロンを整備するなど多世代交流施設や市民活動の拠点も確保している」と反論した。

 諸施策推進のための財源問題も取り上げられ、原田氏は「市民の力によって都や国の補助を引き出すほか無駄遣いをなくすことも大事。無駄遣いの例の第1は中央公園に設置された鉄道車両の夢空間だ。約2億2000万円かけたお金でほかにできたことがある。図書館再編に伴う閉架書庫のリースで約4億円かかるほか、図書の宅配サービスも必要だったか疑問だ」と指摘した。

 渋谷氏は「夢空間」問題には直接言及せず「国や都も財政が厳しいことには変わりがない。その中で今やらなければならないことは先送りせず決断しなければならない。福祉の向上にも財源の確保が不可欠だ。社会の情勢、市民のニーズに合った行政サービスをこれからも提供し続けるためには適切な行財政改革は必要だ」と述べた。

 原田氏が「市民の声を事前に聞くことが必要で、トップダウンではいけない」と問い掛けたのに対し、渋谷氏が「さまざまな機会でしっかり聞いている。トップダウンというのは何かの勘違いではないか」と返す場面もあった。

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By 飯岡志郎

1951年、東京生まれ。西東京市育ちで現在は東村山市在住。通信社勤務40年で、記者としては社会部ひとすじ。リタイア後は歩き旅や図書館通いで金のかからぬ時間つぶしが趣味。

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