東久留米市の落合川に生息する準絶滅危惧種ナガエミクリが、外来植物に侵食され、危険な状態になったため、7月9日、地元の小学生が急激に繁殖したアメリカミズユキノシタを駆除するボランティア活動を行った。
ナガエミクリは湧き水のある清流に生息する植物で、都内で唯一「平成の名水百選」に選ばれた落合川のシンボル。全国的には生息域が減少し、環境省のレッドリストの準絶滅危惧種に指定されている。
外来植物・アメリカミズユキノシタは北米原産で観賞用の水草として人気があるが、繁殖力が非常に強く、野外に流出したものが国内各地で野生化して生態系に深刻な影響を与えている。
落合川の保護活動に取り組んでいる東久留米・川クラブ代表、荒井和男さんによると、落合川の中流域では、この春からアメリカミズユキノシタが一気に繁殖し、ナガエミクリを覆い隠すほどになったという。
この話を聞きつけたのが東久留米市立南町小学校の6年生。去年から市内の様々な事柄をテーマに取り組んでいる「総合的な学習」の一つとして、ナガエミクリを救うボランティア活動に乗り出した。
7月9日午前、半ズボン姿で落合川に集まった6年生総勢88人は、荒井さんから説明を受けた後、さっそく水深30センチほどの川に入って作業開始。川面のあちこちでナガエミクリに覆いかぶさるように群生しているアメリカミズユキノシタを、悪戦苦闘しながら取り除くこと1時間余り、川べりには40リットル入りのビニール袋100個余りの山ができた。
厳しい日差しの中、作業を終えた小学生には人気の「川下り」のプレゼントがあり、ボートに乗ったり、水遊びをしたりして歓声を上げていた。
ボランティア活動を体験した同小6年生の感想は「自然の大切さや保護活動してきた人たちの大変さを知った」「外来種がなんでこの川にいるのか理由を調べたい」「きれいな環境を守るために、これからもいろいろなボランティア活動に参加し、市民にも呼び掛けていきたい」。
荒井さんは「落合川を含め、どの川にも独自の生態系がある。特異な生物が持ち込まれたり、固有種が持ち去られたりすることによって、かけがえのない環境が失われてしまうということを子どもたちにも知ってほしい」と話した。




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