東村山市が外部から募集した広報統括担当職員(課長級・任用付)に編集者出身の佐藤誠二朗さん(56)の採用が決まり、4月1日から職務が始まる。市報、ホームページ、交流サイト(SNS)などを横断し、日々の情報が市民に迷わず届く仕組みをつくる役割。課長級の広報専門職公募は多摩26市で初といい、任用期間は2026年4月1日から29年3月31日までで、最大2年間延長される見込み。
渡部尚市長は2025年秋の公募開始に当たって「東村山市は残念ながら志村けんさん以外ではほとんど知られていないのが実情で、情報発信が不十分と言わざるを得ない。こうした現状を打破し、東村山の今と良さを広く市の内外に届けられるよう外部からの専門人材を求めることにした」と話していた。

佐藤さんは東京都国分寺市生まれで、小学生時代から結婚までは東久留米市に住み、2024年からは東村山市在住。妻と娘の3人家族。早稲田大を卒業後出版社で編集業務に当たり、2010年に独立してフリーの編集者・ライターとしてファッション・カルチャーから健康・家庭医学に至るまで幅広いジャンルで編集・執筆活動を続けている。
市役所入りを前にした佐藤さんに転身の思いや抱負を聞いた。
―東村山との縁は
「東久留米市がルーツだが、隣町としての東村山市も地元の延長。学生時代は東村山に住む友達と市内で飲んだり、遊んだりしたものです」
―応募したきっかけは
「ラジオが好きで聴いていたら、たまたまパーソナリティーが紹介していた。編集の仕事がコロナ禍以来少しずつ減っていて、自分が次にできる仕事は何かなと考え始めていたのと、自著の出版が一区切りついたタイミングもあって、もしかしたら自分に合っているかなと」

―40人という応募者の中からなぜ自分が選ばれたと
「ファッションとか音楽とかが専門と興味の中心で、行政の世界は門外漢。逆にそこが面白いと思われたのではないか。東村山市が私を採用するということは本気で変えたいということかも」
―「門外漢」を採用するということは市としてもリスクがあるいうことですね
「私もそう思いました。特に“身体検査”のような探られ方も感じなかったし、採用に当たって注意のようなことも言われなかった。渡部市長とは2回ほど会っただけでじっくり話してはいないがとてもオープンな印象を受けました」
―入庁後、執筆などの仕事は
「そのたびに申請してくれれば書いてもいいと言われてます。私の名前を出して書けばそれが東村山市のPRになる面もあるのかも。仕事以外でもものを書くのは好きなので続けていきたい」
―これからの仕事にどんなイメージと抱負を持っていますか
「何をするのかざっくりとしか分かっていないのでこれからです。でも本当に好きなものの中に“地元”があります。多摩地区の風土、カルチャー、それを仕事として発信できるならこれまで通り張り切って仕事ができる。東村山は大規模な開発が始まっており、大きな変化と一体になって盛り上がっていく空気をつくりたい。それが私に求められてるんじゃないでしょうか」
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