東久留米市が計画している道の駅構想の概要がはなこタイムスの公開請求により開示された資料で明らかになった。同市西部の新青梅街道などの幹線道路沿いを有力候補地域として2034〜36年のオープンを目指す。都市郊外部に求められる道の駅として時代の変化やテクノロジーの進化に順応しながら地域に好影響をもたらす施設とのビジョンを描いている。
資料は「東久留米市道の駅調査研究報告書」と題され、市の調査研究グループが2025年9月にまとめた。2026年度予算に386万円を盛り込み、より詳細なデータの収集、分析を行うとともに、住民、事業者、関係団体などから広く意見を聞きながら2年間で基本構想を策定する計画。
「報告書」によると、多くの道の駅が設置されている地域と比較して人口が多く、公共交通機関が整備されており、電動キックボードといった新しいモビリティの導入が検討され、さまざまな商業施設が多くあるといった東久留米市の特性から、自家用車だけではない交通手段による来場者をターゲットにした新しい形の道の駅を目指す。
建設候補地の絞り込みはこれからだが、西武池袋線、小金井街道を境として東部、中部、西部の3地域に分け、来場者数、交通手段、昼間人口の多さ、地域連携の可能性の観点から小金井街道以西の西部地域が有力。市内の幹線道路としては新青梅街道、新所沢街道などが東西に、小金井街道、新小金井街道などが南北に走っている。
事業費も未定で、用地確保にどれぐらいかかるかがカギとなる。財源には国と都の補助金に大きく依存せざるを得ないのが実情だ。
年間来場者数は37万8千人以上を想定。駐車場は160台分、面積は1万8千平方メートル、年間売り上げは数億円規模が期待できる。建築物は最小限にし、物販その他はすべてトレーラーハウスやコンテナハウスを活用。誰でもパフォーマンスなど自由に簡単に利用できるエリアや、水という地域資源を活用した遊び場やリラクゼーションエリアを設ける。
富田竜馬・東久留米市長は2月18日の記者会見で「一般的に思い浮かべるような観光地の道の駅ではなく都市郊外部の特色や当市の魅力、地域資源を生かした皆に愛される拠点ができることを期待する」と述べた。
道の駅は全国に約1230カ所登録されており、一般道沿いに休憩施設や地域振興施設などを備え、国土交通省が認定する。東京都には現在八王子市に1カ所あるだけ。


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