初当選を支援者とともに喜ぶ原田ひろみ氏(中央、3月29日、清瀬市内の選挙事務所)

 任期満了に伴う清瀬市長選は3月29日投開票され、無所属で新人の原田ひろみ氏(50)=共産、社民推薦=が、再選を目指した無所属で現職の渋谷桂司氏(52)=自民、公明推薦=を破って初当選した。革新系の市長誕生は初となる。当日有権者数は62650人、投票率は40.18%で、前回の39.41%を0.77ポイント上回った。

 原田氏は当選が決まった直後のインタビューに「驚きました。今の市政を変えてほしいという、市民の意思の表れだと思います。これから本当に市民の皆さんが主役と言える街づくりを やっていくために心を尽くしてがんばっていきます」などと喜びと決意を表した。

 清瀬市では市立図書館の削減問題で市民運動が盛り上がり、市長選でも争点になっていた。原田氏は出馬を決意した理由について「図書館廃止反対運動などで示された市民の力を目の当たりにして、挑戦を決めた」と述べていた。

 原田氏は選挙戦を通じて、図書館問題をはじめさまざまな課題について市民の声を聞かずに暴走してきたとして渋谷市政を批判。「市は図書館利用が便利になったと言うが、歩いて行ける図書館がなくなったという市民の声も多い。廃止対象の図書館の復活を目指す」と主張した。

 また、中央公園に豪華客車を設置するプロジェクトの不透明さや、人事政策をめぐって市職員の間に動揺が広がっているといった問題も指摘しつつ、「とにかく市民の声がちゃんと届く市政にしたい」と訴えていた。

 渋谷氏は「厳しい財政状況や長期的な人口減などに直面する中で、将来にわたって持続発展可能な市政運営が重要」などと現市政の継続を訴えたが、さまざまな政策の説明不足との批判をはね返せなかった。

 原田氏は熊本市出身で日本福祉大卒。病院勤務を経て2003年4月に初当選後6期23年間にわたり清瀬市議を務めた。

確定得票数

当13,064 原田ひろみ 無新

 11,746 渋谷桂司  無現

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By 飯岡志郎

1951年、東京生まれ。西東京市育ちで現在は東村山市在住。通信社勤務40年で、記者としては社会部ひとすじ。リタイア後は歩き旅や図書館通いで金のかからぬ時間つぶしが趣味。

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